晩酌のお酒の代表に焼酎がありますが、今は全国区の人気となっています。焼酎の中でも「本格焼酎」と呼ばれる銘柄焼酎がありますが、その意味や製造方法、甲類と乙類などについて今回は紹介します。宮崎観光では、ぜひ宮崎の本格焼酎をご堪能ください。
焼酎の製造方法の連続式蒸留と単式蒸留とは?
焼酎は、その製造方法から「連続式蒸留」と「単式蒸留」に分類されます。
単式蒸留
芋類や穀類などを原料に、麹、酵母、水を加えて発酵させ、昔ながらの伝統の製法である単式蒸留機で1回のみ蒸留したものです。
蒸留機の構造が単純なので、原料が持っている香りや味わいを含んだままアルコール分が取り出され、香りや味わいを深いものにしています。
連続式蒸留
明治時代に新しく誕生した連続式蒸留は、連続して蒸溜することでアルコールを大量に生産するのに向いています。
ホワイトリカーとも呼ばれ、酎ハイ等に使用されています。
焼酎の甲類と乙類とは?本格焼酎とは?
昔は、連続式蒸留によるものを「甲類焼酎」、単式蒸留によるものを「乙類焼酎」に分類していました。
現在は、乙類焼酎には約500年の歴史があり、伝統の製造法を受け継いで造られてきた本格派の焼酎ということで
昭和46年に法律が改正され「本格焼酎」の呼び名が認められることになりました。
なぜ宮崎県内の焼酎は20度が主流?
宮崎県内で製造・販売されている焼酎は20度が一般的です。
なぜ宮崎県だけ20度が今も造られているのか。
その歴史は第二次世界大戦後直後に遡り、違法酒対策の名残と言われています。このような地域は全国的にも珍しいようです。
20度の焼酎は、価格の手頃さや飲みやすさもあり、宮崎県ではそのまま20度焼酎が定着し、現在まで庶民の味として親しまれています。